※当記事は、2023年10月6日(金)時点の公開情報に基づき執筆しています。
不動産投資型クラウドファンディングは、少額から不動産投資ができます。
続々と新しい登場サイトが登場しており、特徴的な個性を持ったサイトも増えています。
今回紹介する「TECROWD」は、新興国の不動産案件に投資できるという、他の不動産投資型クラウドファンディングにはない特徴を持ったサイトです。
そこで、ここでは新興国不動産案件に投資することのメリットやデメリット、投資するときの注意点などをお伝えしていきます。
目次
不動産投資型クラウドファンディング「 TECROWD(テクラウド)」の概要
出典: TECROWD(テクラウド)
まずは、不動産投資型クラウドファンディングサイト「 TECROWD(テクラウド)」の運営会社を紹介しましょう。
不動産投資型クラウドファンディングサイトは、運営する不動産の地盤や規模によって、取り扱う不動産の種類が変わることが多いです。
TECROWD(テクラウド)を運営しているのは、横浜に本社を構える不動産会社「TECRA株式会社」です。
会社概要
会社名 | TECRA株式会社 |
---|---|
代表者 | 代表取締役社長 今井 豊和 |
資本金 | 1億5,660万円 |
本社 | 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA4F |
免許 | 建設業許可(特-30)第74708号
宅地建物取引業者免許(3)26122号 不動産特定共同事業許可番号 神奈川県知事 第12号 |
一級建築士事務所登録 | M design+architect一級建築士事務所
神奈川県知事登録 第17479号 |
TECRA株式会社は、本社以外にも海外拠点としてモンゴルに支社を持っています。
TECROWD(テクラウド)の第1号案件は、支社のあるモンゴルの不動産案件です。
TECROWD(テクラウド)の案件の特徴
投資家の方が気になるのは、その不動産投資型クラウドファンディングサイトではどのような特徴を持つ案件を取り扱っているかという点でしょう。
そこで、 TECROWD(テクラウド)が取り扱っている案件の特徴を、2021年5月時点で公開されている情報から見ていきます。
案件の特徴
- 海外不動産を運用して利益を配当している
- 利回りが高い
- 不動産は日本の会社が施工している
特徴①:海外不動産を運用して利益を配当している
TECROWD(テクラウド)は、新興国の不動産案件を専門とする不動産投資型クラウドファンディングサイトです。
第1号案件は、モンゴルにある居住用不動産物件を取り扱う案件です。
新興国は経済成長率が著しい国も多く、今後成長が狙える市場として注目されています。
特徴②:利回りが高い
新興国は経済成長に目覚しいものがあるため、高い利回りを狙うことができます。
TECROWD(テクラウド)の第1号案件は、初回特別特典の+1.5パーセントの利回りを合わせ、想定年利8パーセントです。
不動産投資型クラウドファンディング案件としては、国内の不動産投資型クラウドファンディング案件より高い利回りを提供しています。
特徴③:不動産は日本の会社が施工している
TECROWD(テクラウド)で運営を行う不動産物件は、 TECROWD(テクラウド)運営元のTECRA株式会社が施工しています。
海外不動産の場合、投資家がその物件を直接目視確認できないため、施工や建物の状態に不安を感じる人もいるでしょう。
しかし、 TECROWD(テクラウド)の不動案案件は運営会社が直接施工した物件であるため、一定の信頼性が担保されています。
TECROWD(テクラウド)の2023年7月~9月の募集実績
不動産投資型クラウドファンディングサイトの動向を知るには、直近の募集案件を見ることが重要です。
ここでは、 TECROWD(テクラウド)が直近の2023年7月~9月に募集した案件をチェックしてみましょう。
2023年9月の募集実績
TECROWD(テクラウド)では、2023年9月に次の募集を行っています。
- 募集案件数:3件
- 募集金額:15億2,600万円
15億円を超える大規模な募集となりました。
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1 | TECROWD 49号ファンド ZONE shinsaibashi west | 24ヶ月 | 3億7,020万円 | 7.0% |
2023年8月の募集実績
TECROWD(テクラウド)では、2023年8月に次の募集を行っています。
大変に規模の大きな東アジアでのマンション案件です。
- 募集案件数:1件
- 募集金額:12億2,600万円
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1 | TECROWD46号ファンド KHAN VILLA phase2 | 14ヶ月 | 12億2,600万円 | 10.0% |
2023年7月の募集実績
TECROWD(テクラウド)では、2023年7月に次の募集を行っています。
大規模な東アジアでのマンション案件を募集したこともあり、かなりの募集金額です。
- 募集案件数:2 件
- 募集金額:8億3,980万円
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1 | TECROWD46号 | 14ヶ月 | 7億8,400万円 | 10.0% |
TECROWD(テクラウド)のメリット
投資家からすると、 TECROWD(テクラウド)を利用するメリットにはどういったことが挙げられるでしょうか?
新興国不動産案件ならではの高い利回りを得られる点が、投資家にとっては大きなメリットになってくると言えます。
メリット
- 年利8%と高い利回りを狙える
- 成長著しい国に投資できる
- 途上国の経済発展に貢献できる
メリット①:年利8%と高い利回りを狙える
TECROWDの第1号~第4号案件は、初回特典を含め、年利8パーセントという高い利回りを提供しています。
例えば、他の国内の不動産投資型クラウドファンディングサイトでは、平均的な利回りは3パーセントから4パーセントです。
国内案件で年利6パーセントを超えるような案件は稀です。
しかし、 TECROWD(テクラウド)では、年利6.5パーセントから8パーセントという、日本国内の不動産投資型クラウドファンディング案件と比較して高い水準の利回りを狙うことができるのです。
メリット②:成長著しい国に投資できる
TECROWD(テクラウド)は、新興国の不動産案件を専門に扱います。
経済成長が著しい国の不動産案件に投資し、運営が軌道に乗れば今後数多くの高利回り案件が提供されることでしょう。
TECROWD(テクラウド)を利用して成長著しい国に投資すれば、将来的に高い収益性を期待できます。
メリット③:途上国の経済発展に貢献できる
TECROWD(テクラウド)を通じて新興国に投資することは、新興国の経済発展への寄与にもつながります。
不動産投資型クラウドファンディングを通じて利益を得るだけではなく、社会貢献できるという満足感を得られるのです。
金銭的な利益を得るだけが投資ではないと感じる方は、TECROWD(テクラウド)を選んでみるのも良いでしょう。
TECROWD(テクラウド)のデメリット
投資をするときには、メリットだけではなくデメリットもしっかり意識しておく必要があります。
デメリットをしっかり把握しておけば、リスクを避けた投資を行うことで利益が出る可能性を高くできます。
TECROWD(テクラウド)は新興国への投資だけに、「成長中」という点が、デメリットになり得ます。
デメリット
- 途上国の通貨は為替相場が安定しない
- 物件の実物を確認しにくい
- 最低投資金額は10万円と高め
デメリット①:途上国の通貨は為替相場が安定しない
新興国の通貨は先進国の通貨に比べて世界全体での流通量が少ないため、為替相場が安定しません。
そのため、為替相場が大きく変動することがありますし、一度に大きく下落する可能性もあるのです。
投資した資金の価値が下落すと、運用で利益が出ていても運用後に日本円に両替した時に、最終的には損失が発生する可能性もあります。
デメリット②:物件の実物を確認しにくい
TECROWD(テクラウド)で運用される新興国の不動産案件は、物件の所在場所が海外だけに、日本国内からその物件を確認にしに行くことが非常に難しいです。
例えば、日本国内の不動産投資型クラウドファンディング案件は、東京にある物件が中心です。
東京近郊に住んでいれば、実際の物件の様子を目視で確認することができます。
周辺の地理環境や治安などもチェックできれば、投資対象としての妥当性を自分の目でチェックできるのです。
しかし、海外にある物件は、現地で目視確認するには莫大なコストがかかります。
物件を個人でチェックすることが難しいため、不動産投資型クラウドファンディングサイト側から提供される情報を信用するしかありません。
提供される情報量は、国内物件よりどうしても少なくなってしまいます。
デメリット③:最低投資金額は10万円と高め
TECROWD(テクラウド)の最低投資金額は10万円です。
他の不動産投資型クラウドファンディングサイトを見ると、最低投資金額1万円というサイトも多くあります。
そのため、10万円という最低投資金額はやや高く感じてしまいます。
通常の不動産投資を行うよりは遥かに小さな金額ですし、まとまった資金があれば高いハードルではありませんが、20代の方や学生の方などそれほど収入が多くない方にとってはデメリットとも言えます。
TECROWD(テクラウド)のリスク対策
不動産投資型クラウドファンディングでは、投資家の利益を提供するためにさまざまなリスク対策を行っています。
TECROWD(テクラウド)のリスク対策は、海外不動産運用案件ならではの為替ヘッジを導入している点が特徴的です。
リスク対策
- 為替ヘッジを採用し為替リスクを軽減している
- 優先劣後出資方式を採用している
リスク対策①:為替ヘッジを採用し為替リスクを軽減している
TECROWD(テクラウド)では、投資家の資産運用に際し、為替ヘッジを導入しています。
為替ヘッジとは、一定期間経過した後に、特定の為替相場で両替できる権利のことを指します。
例えば、ドル・円を2021年2月10日に1ドル100円で両替したとします。
そして、為替ヘッジで1年後の2022年2月10日も同様に、1ドル100円で両替できる権利を予約するのです。
為替ヘッジをつけておけば、たとえ1年後に1ドル90円になっていても、為替の変動相場の変動と関係なく1ドル100円で両替できます。
そのため、為替相場の変動リスクを非常に小さくできます。
一定の手数料がかかるため利回りは下がってしまいますが、それでも為替相場の変動リスクをほぼゼロにできるメリットは大きいでしょう。
リスク対策②:優先劣後出資方式を採用している
TECROWD(テクラウド)では、他の不動産投資型クラウドファンディングサイトと同じように、優先劣後出資方式を採用しています。
優先劣後出資方式とは、不動産物件の購入に際し投資家から集めたお金を「優先出資分」、不動産会社が出資する分を「劣後出資分」として分別管理する方式を指します。
不動産投資型クラウドファンディングは、案件の運用終了時に不動産物件を売却して投資家に元本を配当します。
仮に売却時に損失が出ても、損失は「劣後出資分」から計上されていくため、投資家の損失が出る可能性を下げられるのです。
TECROWD(テクラウド)は全案件に劣後出資を行うわけでありませんが、大半の案件に劣後出資を行うとしています。
TECROWD(テクラウド)の口コミ・評判
実家に不動産投資型クラウドファンディングに投資している人は、 TECROWD(テクラウド)はどのような特徴を持つサイトだと見ているのでしょうか?
SNSなどから、ポジティブ・ネガティブな評判の両方を探ってみました。
ポジティブな口コミ評判
ポジティブな評判としては、海外新興国投資案件ならではの利回りの高さが魅力として挙がっていました。
不動産投資型クラウドファンディングサイトで年利8パーセントを超える案件は稀であり、利回りを追求した人にとって、 TECROWD(テクラウド)は魅力的なサイトにという声が聞かれます。
また、海外案件における投資家のリスク軽減のために、為替ヘッジを採用している点も好評価を受けていました。
ネガティブな口コミや評判
TECROWD(テクラウド)のネガティブな評判は、新興国という運用国のリスクが挙がっていました。
新興国は経済の発展が著しいですが、一方で政情が不安定であったり、法整備や住民の法令遵守意識が異なったりすることもあり、不動産物件の運用でも日本と同じように安定した収入が得られるのか不安視する人もいます。
ソーシャルレンディングの海外運用案件でも、日本国内の運用案件より、貸し倒れや返済遅延の発生する可能性は高いです。
海外案件のリスクの高さは、気になる人が多いようです。
TECROWD(テクラウド)がおすすめの人
では、 TECROWD(テクラウド)がおすすめの人は、どういった人でしょうか?
主に次のような人におすすめだと言えるでしょう。
おすすめの人
- 利回りを追求したい人
- 分散投資でリスク分散したい人
利回りを追求したい人
TECROWD(テクラウド)の一番の魅力は、新興国不動産ならではの利回りの高さです。
不動産投資型クラウドファンディングながら、年利8パーセントの高い利回りを得ることができます。
ソーシャルレンディングでも、近頃は年利8パーセントの利回りを持つ案件はなかなか見られなくなっています。
投資においてまず収益性を重視する人は、 TECROWD(テクラウド)に投資してみると良いでしょう。
分散投資でリスク分散したい人
TECROWD(テクラウド)を通じ、海外の不動産案件に投資すれば自分の資産をさまざまな国の運用案件に分散投資てきます。
投資対象を一つに絞ってしまうと、投資先で問題が起きたときに自分の資産を大きく損なう可能性が発生します。
しかし、分散投資しておけばリスクを限定的なものにできます。
日本国内の不動産だけではなく海外の不動産へも投資をしておけば、日本国内の不動産市場の暴落が起きたときでもリスクを抑えられるのです。
ただし、海外案件ならではのリスクもあります。
海外案件のリスクが気になるという方は、日本国内で実績のある不動産投資型クラウドファンディングにも分散投資してみると良いでしょう。
TECROWD(テクラウド)の口座開設手順
TECROWD(テクラウド)は2021年2月5日(金)時点では、本会員登録を開始していません。
2021年2月22日(月)から本会員登録が可能になります。
そこで、事前会員登録の手順をお伝えします。
PCでの事前会員登録
出典: TECROWD(テクラウド)
サイトトップ画面の「事前登録」をクリックします。
スマホでの事前会員登録
サイトトップ上部の「事前登録」をクリックします。
事前会員登録
会員登録から事前会員登録画面に遷移します。
そこで名前とメールアドレスを入力します。
その後、登録のメールアドレスにURLが記載されたメールが送付されてきます。
URLをクリックすると、募集スケジュール情報などが記載された画面に遷移します。
事前登録を行っておけば、本会員登録開始時にメールで告知されるため、見逃すことがなくなります。
TECROWD(テクラウド)に興味のある方は、ぜひ事前登録をしておきましょう。
まとめ
TECROWD(テクラウド)は、モンゴルなど新興国の不動産に投資できる不動産投資型クラウドファンディングサイトです。
海外で運営される不動産に投資できる不動産投資型クラウドファンディングサイトはまだ少なく、特に新興国に投資できるのは TECROWD(テクラウド)だけです。
新興国で運用される案件は、為替リスクや国特有のリスクもありますが、利回りの高さは大きな魅力です。
日本国内の不動産投資型クラウドファンディングサイトではなかなかない利回りだけに、投資する価値を感じる投資家の方もいるのではないでしょう。
今から事前登録をしておき、案件募集開始時にスムーズに投資できるようにしておきましょう。
下の「サービスサイト」から行うことができますよ。