※当記事は、2023年10月9日(月)時点の公開情報に基づき執筆しています。
不動産投資型クラウドファンディングは、小額から不動産投資ができることで人気の投資方法です。
不動産会社も新規の投資家を取り込むべく、さまざまな会社が不動産投資型クラウドファンディングの運営を始めています。
今回紹介するSHIODOME funding(汐留ファンディング)は、2023年3月からサービスを開始した不動産投資型クラウドファンディングです。
どんな特徴があるのか解説していきます。
目次
不動産投資型クラウドファンディング「SHIODOME funding」とは
出典:SHIODOME funding公式サイト
不動産投資型クラウドファンディングサイト「SHIODOME funding」を運営するのは東京都港区に本社を構える汐留プロパティ株式会社です。
まずは、運営元である汐留プロパティ株式会社について解説します。
会社概要
商号 | 汐留プロパティ株式会社 |
---|---|
設立日 | 2017年4月24日 |
資本金 | 1億円 |
代表者 | 代表取締役社長 大原 龍 |
事業内容 | 不動産の売買、仲介、斡旋、賃貸及び管理 |
不動産投資コンサルティング業務 | |
所在地 | 〒105-7133 東京都港区東新橋一丁目5番2号 汐留シティセンター33階 |
免許登録 | 宅地建物取引業 東京都知事(2)第100663号
不動産特定共同事業 東京都知事 第164号 賃貸住宅管理業 国土交通大臣(02)第0001680号 |
運営会社の汐留プロパティ株式会社とは
汐留プロパティ株式会社は、2017年創業の比較的新しい不動産会社です。
東京都港区に本社があり、不動産特定共同事業法登録も東京都で行っています。
首都圏に広いネットワークがあり、首都圏の不動産に強みがあるといえるでしょう。
SHIODOME fundingの案件の特徴
SHIODOME funding(汐留ファンディング)に投資する前に、まず知っておきたいのが案件の特徴です。
案件の特徴を知ることで、リスク対策を考えたりポートフィリオを構築しやすくなったりするからです。
SHIODOME fundingの特徴は、利回りの高さが挙げられそうです。
特徴
- 首都圏の物件を運営するファンドが中心
- 中古物件の再生を手掛ける
- 利回りは10%と高い
特徴①:首都圏の物件を運営するファンドが中心
2023年6月15日(木)時点で、SHIODOME fundingは3号案件までの募集実績が有ります。
ファンドで運用する不動産は東京都や神奈川など、首都圏の物件が中心です。
日本では人口が増えるエリアと減少するエリアに分かれていますが、SHIODOME fundingでは、人口が増加している首都圏の物件を選択することで収入の確実性を高めているといえるでしょう。
特徴②:中古物件の再生を手掛ける
SHIODOME fundingでは、中古戸建の再生物件を取り扱っています。
格安の仕入れ値で物件を購入することで損失が発生するリスクを下げ、またリノベーションで物件の価値を上げて売却することで高い利回りを狙っています。
特徴③:利回りは10%と高い
SHIODOME fundingのファンドを見ると、3号案件まですべての案件が利回り10パーセントという非常に高い利回りとなっています。
他の不動産投資型クラウドファンディングでは、平均的な利回りは年利4パーセント前後が多く、SHIODOME fundingの利回りは平均より非常に高くなっています。
SHIODOME fundingの2023年7月~9月の募集実績
案件の特徴を理解した次は、SHIODOME fundingの募集案件の概要を紹介しましょう。
直近の2023年7月~9月に募集が行われた実績を紹介していきます。
2023年9月の募集実績
SHIODOME fundingでは2023年9月の募集はありませんでした。
2023年8月の募集実績
SHIODOME fundingでは2023年6月に以下の募集がありました。
人気の千葉浦安エリアでの募集です。
- 募集案件数:1件
- 募集金額: 5,000万円
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1 |
汐留ファンディング6号(千葉県浦安市戸建・集合住宅用地プロジェクト) |
12ヶ月 | 5,000万円 | 6.0% |
2023年7月の募集実績
SHIODOME fundingでは2023年6月に以下の募集がありました。
なんと2,000%以上の高い倍率となりました。
- 募集案件数:1件
- 募集金額: 1,600万円
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1 | 汐留ファンディング5号(船橋市金杉区分マンションプロジェクト) | 305日 | 2,000万円 | 10.0% |
SHIODOME fundingのメリット
投資家視点でSHIODOME funding(汐留ファンディング)に投資することは、どんなメリットがあるでしょうか?
運用中のキャンセルができ、かつ利回りが高い点が主なメリットだといえます。
メリット
- 高利回り案件に投資が可能
- 運用途中でのキャンセルが可能
- 優先劣後出資制度を設けることでリスク対策を実施
メリット①:高利回り案件に投資が可能
SHIODOME fundingの案件の利回りは、年利10パーセントと非常に高いです。
他の不動産投資型クラウドファンディングと比べても高い利回りとなっており、これほどの高利回りで運用できる投資手法は限られています。
この数字がいつまで続くのかは不明ですが、仕入れ値を抑えている再生不動産案件であれば、常に高い利回りを狙うことも不可能ではないでしょう。
メリット②:運用途中でのキャンセルが可能
SHIODOME fundingの案件は、申請を行えば運用中でのキャンセルも可能です。そのため、急に資金が必要になったときにも対応できますし、市況の悪化で投資から撤退したいときにもリスクを回避できます。
ソーシャルレンディングはキャンセルができず、不動産投資型クラウドファンディングもキャンセルができないサイトが多くあります。
このキャンセル可能という点は、SHIODOME fundingの大きなメリットでしょう。
メリット③:優先劣後出資制度を設けることでリスク対策を実施
SHIODOME fundingでは、ファンドの蘇生時に優先劣後出資方式を採用しています。
優先劣後出資方式とは、ファンドの運用する物件を取得するときに投資家から集めたお金を「優先出資分」、運営の不動産会社が出資する分を「劣後出資分」として分別管理する方法です.
不動産クラウドファンディングは運用後に不動産を売却して投資家に資金を返済しますが、その際に不動産が値下がりしてしまうと投資家が損失を負ってしまう可能性があります。
しかし、優先劣後出資方式が採用されていれば損失は劣後出資分から計上されていくため、投資家が出資した分の損失が発生する可能性が低くなります。
SHIODOME fundingはファンドによって異なりますが、最大で30%の劣後出資を行っているため、劣後出資が手厚いファンドを選べば投資家の損失が起こる可能性が低くなります。
SHIODOME fundingのデメリット
投資をする際には、メリットと同時にそのサービスならではのデメリットもしっかりと把握しておきたいものです。
SHIODOME funding(汐留ファンディング)のデメリットとしては主に募集規模の小ささが挙げられそうです。
デメリット
- ファンドの募集規模が小さい
- 再生ファンドの場合リフォームの結果で利回りが下がる可能性がある
- 今後は利回りが下がる可能性もある
デメリット①:ファンドの募集規模が小さい
SHIODOME fundingのこれまでの募集希望を見ると、募集金額は1,000万円から2,000万円前後となっています。
数千万円前後のボリュームの場合、人気のあるサイトでは瞬時に募集上限までお金が集まってしまい、投資したくてもなかなかできなくなってしまうことがあります。
特にSHIODOME fundingは利回りが高く、1号ファンドは募集金額に対し1,000パーセントの応募がありました。
ファンドの募集規模が小さい状態が続くと、投資できなくなってしまうリスクがあります。
一方で、サイトの運営が軌道に乗りファンドの募集回数が増えれば、この弱点は解消されていくでしょう。
デメリット②:再生ファンドの場合リフォームの結果で利回りが下がる可能性がある
SHIODOME fundingは、既存の物件戸建てをリフォームして再生するファンドを運営しています。
古い建物をリフォームする場合、購入時にわからなかった建物の瑕疵(かし)が見つかったり、リフォーム後のデザインが部屋を探している人のニーズに一致せず、入居者がなかなか決まらないといった事態が起こったりする可能性もあります。
SHIODOME fundingでは中古戸建を仕入れているファンドが多いだけに、中古物件の質があまり良くないこともあるというリスクは考えておかなければいけないでしょう。
デメリット③:今後は利回りが下がる可能性もある
SHIODOME fundingの利回りは、年利10パーセントと他のサイトと比べても非常に高い数字です。
ただし、このような高い利回りはまず注目を浴びるための施策であり、今後は徐々に下がっていくというケースも十分に考えられます。
基本的に格安物件を仕入れて運用しているため、利回りは他のサイトより高くなる可能性は高いですが、この水準がずっと続くのかどうかは未知数です。
SHIODOME fundingのリスク対策
不動産投資型クラウドファンディングは投資である以上、確実に利益が出る保証はありません。
そこで、SHIODOME funding(汐留ファンディング)は投資家の損失が発生させないような対策を取っています。
具体的には、劣後出資を行っている点や物件の仕入れに力を入れている点が挙げられてきます。
リスク対策
- 20%前後の劣後出資を行っている
- グループのネットワークを活かして資産価値の高い物件を仕入れている
リスク対策①:20%前後の劣後出資を行っている
SHIODOME fundingは、ファンド組成時に最大で購入金額に対し20%前後の劣後出資を行っています。
そのため、物件購入価格よりも20パーセントも不動産が値下がりしない限り、投資家の損失は起こらなくなっています。
日本経済は現在コロナ後の復興期にあり、株価や物価が値上がりし、そして不動産の価格も値上がりしています。
そのため、短期間で首都圏の不動産が20パーセントのもの値下がりが起こることは考えにくい状況です。
劣後出資がしっかり行われているファンドを選ぶことで、リスクを小さくできます。
リスク対策②:グループのネットワークを活かして資産価値の高い物件を仕入れている
SHIODOME fundingでは、運営会社のネットワークを活用して首都圏を中心に運用物件を選定しています。
そして、関連会社である汐留グループに在籍する士業要員と連携して物件を安く仕入れています。
その結果、売却時の値下がりリスクが小さくなり、また利回りを高くしています。
グループのネットワークを活用することで、他サイトと比べても十分な価値のある物件を選び投資家にファンドを提供しているのです。
SHIODOME fundingの口コミ・評判
SHIODOME funding(汐留ファンディング)は、不動産投資型クラウドファンディングの投資家からどういった評判を獲得しているでしょうか?
SNSなどから探ってみました。
ポジティブな口コミ・評判
SHIODOME fundingのポジティブな評判としては、その利回りの高さが上げられています。
少ない資金で効率よく運用していきたい人にとって、SHIODOME fundingは見逃しないサイトになっているようです。
ネガティブな口コミ・評判
SHIODOME fundingのネガティブな口コミとしては、ファンド募集金額の小ささが挙げられていました。
多額の資金を運用した人にとって、現在のSHIODOME fundingの募集ボリュームが物足りなく写るようです。
ただし、SHIODOME fundingはファンドの募集ペースは月間1~2件と運営を開始したばかりの不動産投資型クラウドファンディングサイトとして悪くないペースとなっています。
今後、ファンド募集数が増えていく可能性も十分にあるでしょう。
SHIODOME fundingがおすすめの人
では、SHIODOME funding(汐留ファンディング)はどういった志向を持つ投資家の方におすすめの不動産投資型クラウドファンディングサイトなのでしょうか?
高利回り案件狙いの人におすすめできるサイズだといえそうです。
おすすめの人
- 首都圏の高利回り案件に投資したい方
- 途中解約できるメリットを活かして色々な投資先を選びたい方
おすすめ①:首都圏の高利回り案件に投資したい方
SHIODOME fundingは、首都圏にある不動産の中でも、特に高利回り案件に投資しやすくなっています。
中古再生ファンドが多いという利点を生かして、リスクを抑えながらも十分な利回りを確保できるファンドを探している人におすすめできる不動産投資型クラウドファンディングサイトです。
おすすめ②:途中解約できるメリットを活かして色々な投資先を選びたい方
SHIODOME fundingのもう一つの大きなメリットは、ファンドの運用途中に任意気キャンセルできる点が挙げられます。
柔軟に資金を運用してその時々に最適な投資先を選んでいきたい人に向いているでしょう。
SHIODOME fundingの口座開設手順
ここまで読んで、SHIODOME funding(汐留ファンディング)に興味を持った方もいるのではないでしょうか?
そこで、実際の画面を見ながらSHIODOME fundingの口座開設の方法を解説していきます。
PCでの新規会員登録
出典:SHIODOME funding
まず、SHIODOME fundingの公式サイトにアクセスします。
画面上の「無料で会員登録」をクリックしましょう。
スマホでの新規会員登録
SHIODOME fundingでは、スマートフォン用の公式サイトもあります。
スマートフォンでSHIODOME fundingの公式サイトとアクセスし、「まずは無料で会員登録」ボタンをクリックします。
出典:SHIODOME funding
仮会員登録
会員登録をクリックするとメールアドレスの入力画面に遷移します。
そこでメールアドレスを入力し、パスワードも同時に設定します。
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登録メールアドレスにメールが送られてくるので、そのメール内記載のURLをクリックするとマイページに遷移します。
そして、マイページから出資者情報登録を行います。
登録の際には本人確認を行うので、写真付きの身分証明書(運転免許証など)が必要となります。
そして個人情報などを記入し、投資家適性を審査した上で本人確認を行います。
本人確認ハガキの受け取り
審査を通過した後は登録した住所にSHIODOME fundingから本人確認ハガキが発送されます。
ハガキに記載されている「本人確認ID」をマイページ内で入力すると、ファンドへの投資が可能になります。
まとめ
SHIODOME funding(汐留ファンディング)は再生物件を扱うことで、高い利回りを実現している不動産投資型クラウドファンディングです。
会社の持つネットワークを活かし、高収益案件を仕入れて投資家に提供しています。
高い利回りを求める投資家の方は、ぜひ見逃せない不動産投資型クラウドファンディングでしょう。
また、案件運用中でもキャンセルが可能なので急に資金が必要になったときにも対応しやすく、景気が悪化したときでも投資資金を手元に回収できるのでリスクを抑えた投資が可能です。
今後の案件の利回りが10パーセントという高い数字をどこまで続けていけるかは不明ですが、これだけ高い利回りを提供している今こそ、絶好の投資のチャンスといえます。
SHIODOME fundingの口座を開設してみてはいかがでしょうか?