ソーシャルレンディングと同じように、手軽に不労所得を得られる投資手法の一つに不動産投資型クラウドファンディングがあります。
その不動産投資型クラウドファンディングを提供している会社として、最近注目を集めているのがCREAL(クリアル)です。
そこで、CREALが投資先として妥当なのか、ソーシャルレンディングと比較したメリットなどご紹介していきましょう。
目次
CREAL(クリアル)はソーシャルレンディング会社ではない
出典:CREAL(クリアル)
まず、CREAL(クリアル)はソーシャルレンディング会社ではありません。
ソーシャルレンディングは、投資家から集めたお金を、ソーシャルレンディング会社を仲介として、資金を必要とする事業者に融資します。
その融資の際の金利を、投資家に分配するシステムとなっています。
貸金業法に則って運用されているソーシャルレンディングに対して、「不動産投資型クラウドファンディング」は不動産特定共同事業法により運用されています。
融資の際の金利ではなく、物件を運用して得られた利益を投資家に分配する形になっています。
不動産投資型クラウドファンディングは、ソーシャルレンディングよりも融資先の社名や物件情報など、各種の情報の透明性が高いことが特徴です。
ソーシャルレンディングも融資先の「匿名化解除」が行われ、徐々に情報公開が行われるようになってきていますが、まだまだ不動産投資型クラウドファンディングと比べると、投資家が得られる情報は少ないです。
CREAL(クリアル)の特徴
次は、CREAL(クリアル)の特徴についてお伝えしていきましょう。
特徴①:投資対象の物件が詳細に公開されている
CREALの投資案件を見ていくと、投資家が投資する対象の不動産情報が詳細に公開されています。
例えば、区分マンションであれば、どういったマンションに投資するのか、その住所まで記載されています。
そのため、不動産の価格が妥当なのか、利回りは適切なのかを、一般的な相場から推測することができます。
自分で収益性が適当な数字なのか、それとも無理がある数字なのかをしっかりと判断することができます。
また、CREALのホームページでは動画やイラストをふんだんに使用しており、見た目にもわかりやすいサイトという、投資家目線に立ったであることも見逃せません。
区分マンション以外にも、「大型のホテル」や「保育所」といった案件なども提供され、案件の内容もバラエティに富んでいます。
特徴②:利回りは4パーセント台
CREALに投資して得られる利回りは、表面利回りで4パーセント台が中心です。
ソーシャルレンディングの利回りが5パーセントから10パーセントほどだということを考えると、残念ながらあまり高い水準とは言えません。
例えば、100万円を投資した場合、税抜きで得られる金額は1年間で4万円ほど。
毎月入ってくる収入としては、3,000円から3,500円というところでしょう。
投資で一攫千金を目指している人には物足りなく感じる数字かもしれません。
ただし、CREALは時々キャンペーンを実施していることがあり、投資した金額から1パーセントのキャッシュバックが得られることがあります。
そのため、最終的に5パーセントほどの利回りになるケースもあるので、キャンペーンにはよく注目しておきましょう!
特徴③:10パーセントまでの損失はCREALが負ってくれる
不動産投資型クラウドファンディングは最終的に不動産を売却し、その売却益を投資家に還元します。
売却価格が安くなってしまうと、投資家に元本の満額が戻ってこないケースもあり得ます。
そういった場合に備えて、発生した損失はCREALから負う契約になっています。
例えば、1,500万円の投資案件が1,350万円でしか売れなくても、投資家は1円も元本の損失を被ることはありません。
1,500万円の10パーセントである150万円までの損失は、CREALが負うことになるのです。
特徴④:1万円からの少額投資が可能
CREALでは、ソーシャルレンディングと同じく、1万円という非常に低い金額からの投資が可能です。
投資には興味があるものの、まとまったお金がないので投資できない人でもCREALであれば、毎月コツコツと投資していくことができます。
CREAL(クリアル)の案件から安全性を検証
実際に、CREAL(クリアル)の案件から、本当にこの収益性が妥当なのかについて判断してみましょう。
検証する投資案件
出典:CREAL(クリアル)
こちらは、2019年5月9日(木)募集開始の案件です。
投資対象は「メインステージ蒲田2」です。
- 募集金額:1,516万円
- 想定利回り(年利):4.2%
- 竣工時期:2001年10月
- 〒144-0052東京都大田区蒲田5-45-8
- JR京浜東北線・東急池上線・東急多摩川線「蒲田」駅徒歩4分
- 京急本線・京急空港線「京急蒲田」駅徒歩10分
築年数は18年、面積は約19平方メートルです。
投資物件を似た物件と比較
同じような物件を、不動産情報サイトHOMESでチェックしてみましょう。
出典:HOMES
- 価格:1,900万円
- 月額賃料:75,000円
- 表面利回り:4.73%
価格や家賃ともに妥当な水準となっています。
この物件の表面利回りは4.7パーセントですから、CREALで投資するほうが、手間がかからず利益を得られることになります。
運用会社のブリッジーシーキャピタルとは
ソーシャルレンディングでは案件リスク以上に、事業者リスクが数々の問題を引き起こしています。
案件単独で損失が起きるだけならともかく、一度貸し倒れが起きると一気に全案件で貸し倒れになってしまう事業者リスクが大きいのです。
CREAL(クリアル)を運営している「株式会社ブリッジシーキャピタル」は、これまで累積で300億円以上の不動産運用実績を持っています。
これだけ豊富な不動産物件の運用実績を持っていることから、案件の調達において、また最終的な売却先にも多様なパイプを持っていることが推測できます。
もちろん100パーセント安全という保証はありませんが、実績を見れば、中小規模でそれまで何をやっていたかわからないようなソーシャルレンディング会社よりも信用に値するでしょう。
CREAL(クリアル)に投資するときの注意点
CREAL(クリアル)でも、投資する際にはいくつか注意をしておかなければいけないポイントがあります。
注意点①:原則的に途中解約はできない
まず、原則として運用中の途中解約はできません。
ソーシャルレンディングは一切中途解約ができない契約になっており、そのためで多額の損失を被っている人もいます。
CREALの場合、まず8日間のクーリングオフが可能です。
ただ、運用が開始されてしまった後は、基本的には解約ができません。
しかし、事情により契約ができるというケースもあるとホームページに記載されています。
どうしても解約したいという場合は、CREALに相談してみましょう。
原則的には解約ができないものと思っておいた方が良いでしょう。
注意点②:不動産市場の影響を受ける
CREALは、すべてが不動産案件です。
不動産投資型クラウドファンディングなのですから、当たり前ですが不動産市場の影響を大きく受けます。
最終的に投資家に戻ってくるお金は、物件を売却したお金なので、10パーセントまでの損失はCREALで負ってくれます。
しかし、不動産市場が崩壊すると、不動産も20パーセントから30パーセントの値下がりは起きることは珍しくありません。
損失を負うことになってしまい、それまで得られた利益以上のお金を失ってしまいます。
不動産相場は生き物ですから、これから先どうなるかを推測するのは簡単なことではありません。
できるだけ価格が下がりにくい、資産価値の高い一等地案件を中心に投資すると良いでしょう。
CREAL(クリアル)は利回りは低いがコツコツ資産形成をしたい人向け
CREAL(クリアル)は、ソーシャルレンディングに比べれば利回りは低いものの、損失を優先的に負ってくれたり、投資対象物件の詳細な情報を公開してくれるメリットがあります。
不労所得で4パーセント以上の金利収入が得られるのであれば、十分に高い金利だと言えるでしょう。
もちろん損失が発生しないわけではありませんが、物件情報の詳細を確認し、投資家自身でリスクを計算できるように配慮している点は、投資家保護のための取り組みを行っていると言えます。
安全に不労所得を増やしてきた方は、CREALを利用してみてはいかがでしょうか?